2012年3月6日火曜日

Ruckus/Galactic




私が一番好きな彼らのアルバム。このアルバムまでは、確かにアマゾンのGalacticページにある説明そのままのバンドだった。

曰く、
"ニューオーリンズをベースにするこのグループは、70年代のジャズ・ファンクに浸かり切っているという事実を歓迎はすれども、そこから脱け出そうなんていう考えはまったく持っていないようだ"

確かにこのアルバム前まではこういった説明がぴったりのバンドだった。
しかし、このアルバムは違う。いわゆる打ち込みサウンドを思いっきり取り入れ、だがファンキーさを残す、といった感じ。なんというか、ボーグに改造されたあとのピカード艦長というか、パワードスーツで拡張された人間、みたいな「パワード音楽」になっている。ストーン・ローゼズがセカンドアルバムで取り入れたのと同じ方法論である。で、だいたいこの手のバンドがコンピュータサウンドを大胆に取り入れた場合、解散することが多いが彼らはその後もこの路線をあまり拡大せず、非常にいいバランスで続けている。
このアルバムの後に例のハリケーンがニューオーリンズを襲い、Galacticからもボーカリストが脱退し、それからは曲ごとにボーカリストやラッパーを雇ったり、という形になっている。また、徐々にヒップホップよりになってきている感じがして私はイマイチ喜べなかったんだけど、若いファン層を獲得するにはやはりそうした方向性は正しいと思う。
プロデューサーは日本人、ダン・ナカムラ。
昔からのファンにはあまり評判よくないみたい。

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